今回はそこまで映画本編には関係のない話なので「外伝」とさせていただいた。今までの『ディア・エヴァン・ハンセン』記事の内容を踏まえつつ、つらつらと述べてみたい。
ちなみにかなり性格の悪い内容なので、ご注意願いたい。
このブログを始めたのをきっかけに、Twitterでブログ垢を開設してみた。IDはサイドバーにあるので、興味のある方は是非どうぞ。大したことは呟いていなくて恐縮です。
さて、ちょこちょこビジネス系のアカウントからフォローをいただいた。プロフィールに「副業」とか「ブログで収益」とか書かれているようなタイプだ。こちらがフォローを返すと、DMがやって来る。どのアカウントも言うことは大体似たり寄ったりだ。
被害に遭われた方のブログ記事があるので、ぜひ読んでいただきたい。ものすごく読み応えがあるのでオススメである。
わざわざ相手をフォローしてDMを送るのは、高額コンサルや情報商材の売り込みにつなげるためらしい。
かくいう私のもとに届いたDMも大体が「ブログで収益化を目指しているんですね!(んなこと書いてない)」「なぜ副業を始めようと思ったんですか?(だから書いてない)」「どうしてブログを始めようと思ったんですか?(ブログの概要ページ読んで…)」といったもの。
この人、ブログ始めたってことは、アフィやアドセンスでの収入を求めてるんだな。副業始めたいんだな。会社辞めてネットで稼ぎたいんだな。という前提ありきで話を進めてくる。
そこで今まで『ディア・エヴァン・ハンセン』感想記事で長々と書いてきた「他者との対話、対峙」について考えてしまった次第である。
過去記事で私は「他者との対話」を「己の暗部を曝け出し、同時に相手の暗部を受け入れること」と定義し、「こんな激しいやりとりを誰とでも交わすわけにはいかない」とも述べた。関わりが少ない相手と「表面的な関係」でいるのは、社会生活を送る上で必要だ。
しかしなぁ、とも思うわけである。「表面的な関係」であっても、あまりにもこちらを見てない相手だと、ガクッと脱力してしまうのだ。
「「仲良くしたい」とか言ってるけど、あんた、誰にでも同じこと言ってるんでしょ⁉︎この浮気者!」てな心境だ。
胡散臭い系ビジネス垢の方々のプロフィールを見ると、大体が「仕事で失敗してうつ病に→副業からネットビジネスを始める→ネットで◯◯万稼ぐ→脱社畜。今は自分らしい生き方で楽しんでます」といったストーリーを掲げている。
それを見ながら私はアラナの歌う「The Anonymous Ones」を思い出してしまうわけである。最悪な自分を隠してキラキラした言葉で飾り立てている、彼らはまさに「匿名の人」じゃないのかな。
こちらのプロフィールも対して読まずにDMを送ってくるのも、あくまでも商売のターゲットだからであり、血の通った個人として見ていない。彼らにとってのDMの相手も強制的に「匿名の人」にさせられている。
自分のことも、相手のことも「匿名の人」として扱うという行為は失礼だ。私は少しばかり怒っている。
ブログ初心者を捜しては勧誘DMを送っている君たち!今君たちに必要なのはカモを見つけることでも、師匠に利益を貢ぐことでもない。
君たちに必要なのは、映画館に行き、『ディア・エヴァン・ハンセン』を観ることだ。1,800円と交通費で、人生が豊かになる。つべこべ言わずに『ディア・エヴァン・ハンセン』を観るんだ。
むしろ私が怪しいビジネスの勧誘者のようになってしまった。てへ。