綿矢りささんの作品についての記事も増えてきたので、まとめさせていただいた。
(1/13追記)
タイトルに【随時更新】を付け加えました。今後も綿矢りさ作品の感想記事をアップしたら、こちらも更新します。
『かわいそうだね?』についての感想。改めて読むと、「余談」の項目が一番筆が乗っている気がする。余談がメインて……。
思春期についての記事で『インストール』『蹴りたい背中』を取り上げた。本物の10代が書いただけに、思春期の苛立ちやギラギラ感が真に迫って伝わってくる作品だと思う。
映画版『私をくいとめて』の感想。綿矢ワールド(と勝手に呼ばせていただいている。それくらいに綿矢氏の世界観は独特だし唯一無二だ)を十二分に表現した作品だと思う。Twitterで宣伝したところ、のんさんファンの方にも読んでいただけたようで、それも嬉しかった。
映画版『ひらいて』の感想というか雑記。映画版も原作版も、また改めてレビューを書きたいところ。映画版については、西村たとえの再現度に驚き、嬉しくなった。あんな複雑なキャラを表現してくれるなんて、監督にも作間龍斗さんにも感謝したい。
さて、私個人の綿矢りさ作品ベストは『かわいそうだね?』と『ひらいて』だ。
綿矢氏が歳を重ね、いい具合に肩の力が抜けつつも、言葉選びのセンス、人物描写は鋭くなる一方といった感じで、気軽に読めるにも関わらず、かなり色々と考えさせられるようなバランスの作品になっている。
ほかには『勝手にふるえてろ』も原作、映画版ともに大好きなので、後日きちんと感想を書きたい。
オタク気質の女性ならグサッと心に突き刺さる描写が繰り広げられ、心が痛みながらも笑ったり、主人公のヨシカの哀しみに共感できたりする快作だ。
学生時代は綿矢氏への嫉妬に狂ったこともあったが、今の私にとって綿矢作品はやはり特別な存在だ。
映像化にも恵まれているので、今後も映画化する作品が出ればいいなぁと思っている。
『かわいそうだね?』映画化、ずっと前から期待しているんですが、映画業界の方々いかがでしょうか?