映画っていいねえ。本っていいねえ。

映画や本の感想など。ネタバレ全開なので、ご注意ください。

拗らせ系女子高生だったあの頃の自分が愛した音楽を振り返ってみる

先日、CDショップの前を歩いていると、ものすごく聴き慣れた歌が耳に飛び込んできた。新商品コーナーから流れているらしい。そこに置かれていたのが、以下の商品だ。

95~99年のベストアルバム!

こういう年代別のベストアルバムは昔から存在していたが、自分の青春時代の音楽もこのような形でリリースされるようになったのね……と嬉しさ半分、悲しさ半分である(年取ったなぁ)。

昔の私が見たら、よだれ垂らして飛びつくだろうなぁというラインナップだ。これだけの曲を3,300円で買えるとな!CD代の節約になるじゃないか!25年前に会いたかった!あと、ブリグリも入れていてくれて、嬉しいぞ!

 

 

 

アニヲタではあったが、人並みには流行歌を聴いていたので、90年代半ばから後半の歌には思い入れがある。

中学生の頃にハマっていたのは小室ファミリーの曲だ。何しろ、小室哲哉全盛期の頃だった。安室奈美恵華原朋美、globeあたりの勢いのすごさと来たら。あくまでも私の周りの話ではあったが、その中でも「安室ちゃん派」「朋ちゃん派」に分かれたりしていたなぁという記憶がある。とにかく小室ファミリー。雑誌に「小室哲哉にプロデュースしてもらいたいアーティスト」なんてランキングが載っていたりもした。

 

そんな小室プロデュース曲を愛好していた私だが、高校に入ると小室哲哉に対する反抗期がやって来た。「小室の歌を聴いているなんて、ミーハーすぎるやろ。ださっ!」みたいなことを考えるようになってしまったのだ。恩知らずな娘である。

私の高校時代は浜崎あゆみ全盛期。ほかにもモーニング娘。のような、つんくプロデュースも台頭し始めていた。あと、バンド系だとGLAY派かL'Arc-en-Ciel派に分かれたりもしたなぁと思う。椎名林檎Coccoのような、少し病んでいる系のアーティストも人気だった。

これらのアーティストの歌も聴いてはいたが、何しろ思春期だった。さらに言えば、私は今でいう低カーストの女子だった。教室の隅っこで、ヲタク仲間と群れているようなタイプね。

 

好きでヲタクをやっているのだから堂々としていればいいのに、私は劣等感に苛まされていた。教室の中心で、いつもワイワイ騒いでいるトップカーストの奴らが妬ましい。そんな嫉妬心に駆られていたわけである。

華やかなトップカースト民が羨ましい。でも、羨ましいなんて認めたくない。そうなると、何とかして彼らを見下すしかない。しかし、何を以て見下せるというのだろうか?

 

あいつらは馬鹿で、私は賢い。あの頃の私は、そう思うことにした。

あいつら、流行りの音楽ばっかり聴いて、軽薄だよね。それに対して私は流行には流されないし。

――てな具合のことを考えて、調子に乗っていたのだった。小室ファミリーの歌を聴かなくなったのも、この考えによるものが大きい。

当然だがら「トップカーストの子は私より馬鹿」というのは事実に基づいた評価ではない。私より頭のいいトップカーストの子なんて腐るほどいたが、それでも見ないふりをして生きていけるほどに思春期の私は思い込みの激しい人間だったのだ。あー、恥ずかしい。

 

 

さて、流行りに流されない自分をつくるため、私が手を出したのは、クラシック、少し昔の音楽、洋楽などである。

クラシックにかぶれだした頃、よくこんなことを言っていた。

カラヤン最高だよね~。カラヤンの指揮じゃないと聴けないわ~」「小澤征爾もたまらん~」

この頃の私も今の私も、カラヤン小澤征爾の聞き分けなんてできないのだがね!どちらも偉大で素晴らしい方なので、両方聴くのがいいと思います!


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佐渡裕さんの指揮は生で見たことがあるので、そのすごさは身を以て体感した。佐渡さん時代の「1万人の第九」に参加したことがあるのだが、今でもやっておいてよかったなぁと思っている。


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第四楽章は勿論好きなのだが、疾走感あふれる第二楽章もオススメしたい。

 

 

カッコつけたいからという理由はあったが、それなりに気に入った曲もたくさん見つけた。バッハのオルガン曲のアルバムは貪るように聴いたなぁ。


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説明不要の名曲。『セーラームーンS』でウラヌスとネプチューンが敵に拠点に乗り込んだときに流れていたけれど、絶望的なシチュエーションにマッチしていた。

あと、嘉門達夫の「鼻から牛乳」の元ネタでもある。

 

 


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バッハのオルガン曲の中で1番のお気に入り。何度リピートしたことか。荘厳かつ華やか。これを教会で聴かされたら、そりゃ神を信じたくもなる。

 

 

少し昔の曲では、尾崎豊に尽きる。ある日、ふらっと立ち寄ったCDショップでベスト盤を買ったのをきっかけにヘビロテしたものだ。

なにしろ訳の分からない苛立ちを覚えていたあの頃、尾崎豊の曲はそっと私の心に寄り添ってくれたのだ。バイクを盗んだり、校舎の窓ガラスを壊して回るほどの度胸もない生徒だったが、それでも「15の夜」や「卒業」の歌詞に共感したものだった。

まさに私が聴きまくっていたベスト盤。あの頃はお世話になりました。でも、「シェリー」を収録していないのはいただけないと思います。

 

何だかんだで尾崎豊の歌の中で一番好きな「シェリー」。ラスサビ直前のたたみかけるように卑屈な歌詞が連発される部分が、聴いていてたまらない。こういう普段は人前に出せない脆弱性が表れる瞬間にグッとくるのかもしれない。

 

 

あの頃の私が手を出していたジャンル、最後のひとつである洋楽。その頃流行っている曲ではなく、サイモン&ガーファンクルのベストアルバムを愛好していた。


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自意識だけが異常に強く、周りに対して苛立っていたあの頃、「The Sound of Silence」をよく聴いていた。とにかく私は、自分自身を孤独だと思い込んでいた。なぜなら、

知らない間に友だちに彼氏ができていたからです。

 

え!?いつの間に!?私を裏切ったの!?なんて考えていたが、何てことはない。私がアニメや漫画にうつつを抜かし内側へ内側へと向かっている間に、彼女は外の世界を開拓していただけなのだ。

だが、自分自身を客観的に見られなかったあの頃(いや、今もそうなんだけどさ)、私は孤独な自分を慰めるように、この曲を聴いていたのだった。

あの頃は大真面目に捉えていた問題も、今思うと本当にみみっちいもんだなぁ……。

 


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「I Am A Rock」もあの頃の私のアンセムだった。すごく明るい曲調なのに、歌詞はネガティブ。一人で自転車を走らせながら、サビをくちずさんだりした。我ながら根暗な青春時代である。

 


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「El Condor Pasa (If I Could)」「スカボロー・フェア」の異国情緒あふれる感じも好きだった。

 

 

 

さて、高校生だった頃から○十年が過ぎた。あの頃、小室ミュージックに対する反抗期だった私も、また冷静な気持ちで聴くことができるようになった。

改めて聴くと、小室哲哉という人は音楽の巨人だなぁと思う。globeの「FREEDOM」を久しぶりに聴いたとき、間奏部分の多幸感にトリップしそうになった。

FREEDOM

FREEDOM

  • globe
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

 

最近はYouTubeやテレビで聴いたのをきっかけに好きになる曲が多い。特に不羈の心を歌ったようなものが好きだ。


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BON JOVIの「We Weren't Born To Follow」。MVの1コーラス目のサビに出てくるタンクマンの部分で涙腺が弛んでしまう。彼こそ、この曲に相応しい人だ。

 

 


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BTS全体主義に対するアンチソングが多いところが好き。もちろん、ドルヲタとしても好きなんだけどね!当方、ホソクとテテのペンです。

 

 


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秋元康の作詞センスにおののいた一曲。平手友梨奈の存在感もすごい。

 

 


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不羈の心というより、孤独感のほうが強く感じられるけど、すごく好きな曲なのでリストアップしてみた。寒い日に外出するとき、ビリー・ジョーの真似して歩いているのはここだけの話だ。

American Idiot

American Idiot

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