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キーホルダーを替えた

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家の鍵に付けているキーホルダーを新調した。先代は30年近く使っていたから、今でも新しいキーホルダーを見るたびに戸惑う。

 

先代のキーホルダーは確か小学生の低学年あたりの頃にもらったもの。友達が天橋立に行ってきて、そのお土産として私にくれたのだ。天橋立で股のぞきをしている男の子がモチーフとなっている。多分、当時の私は深く考えずにこのお土産のキーホルダーを家の鍵に付けたのだった。

その後、一人暮らしを始めたときも当たり前のように天橋立キーホルダーを使い、結婚して引っ越したときもこのキーホルダーを新居の鍵に付けた。

 

結婚後、何年か経ったときのこと。夫と話していて、会話が少し食い違っていることに気づいた。夫は私が天橋立に行ったという前提で話をしていたのだが、私は実は行ったことがない。だって、天橋立キーホルダーを使ってるじゃない、と言われてようやく私は自分が何のキーホルダーを使っていたのかを思い出した。あまりにも長く使いすぎて、キーホルダーは私の人生に溶け込みすぎていた。何のモチーフだったかを忘れるくらいの溶け込み方だった。

 

正直なところ、このキーホルダーをくれた友達が誰だったのかを思い出せない。そして、その子も私にお土産を渡したことなんて忘れていると思う。ましてや、私が30年近くそのキーホルダーを使っていたなんて思いもよらないだろう。◯◯ちゃん、びっくりしたでしょう。へへへ。

 

私の幼い頃から連れ添ってくれた天橋立キーホルダーとお別れするにあたって、妙にセンチな気持ちになってしまった。キーホルダーくん、お疲れ様。今までありがとう。