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最近のジャニーズ叩きの風潮が辛いという話

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過去にも書いたけれど、私は所謂ジャニオタというやつで、特にV6は長いこと応援し続けてきた。もちろん、井ノ原快彦さんのことも大好きだ。

 

10月2日のジャニーズ会見から数日経ったが、井ノ原さんへの批判が目立ってきたなという感じがある。主に見かけるのが、記者たちに向けて言った「落ち着いてください」という言葉はトーンポリンシングに当たるという旨。この批判に対する是非はいったん横に置いておくとして、ここから派生するように井ノ原さんへの人格否定の言葉が散見されるようになったのが辛い。ファンとして辛い。しばしば見かけるのが「本性を現した」というワードなのだが、二十年以上V6を応援し続けていた身としては違和感を覚える。

確かに井ノ原さんも長年ジャニーズに所属し、性加害を見て見ぬふりをしてきたという部分では批判されるべきなのだろう。ただ、そこを超えて「本性見たり」とか言われるのは、一ファンが言うのも何だが心外だ。勝手に己の中でストーリーを作り上げて、井ノ原さんの醜悪な裏の顔とやらをあたかも現実に存在するように語るのはやめてくれんかね、と思う。

 

先日、ジャニーズ性加害について、私自身の自己批判的な記事を書いた。

nhhntrdr.hatenablog.com

私を含めたジャニオタ、性加害を感じ取りながらも黙っていた事務所関係者も、見て見ぬふりをしていたという罪はあるし、この罪に向き合っていく必要はある。

だが、その領域を超えて人格否定にまで及ぶのは本当にやめて欲しいなと思う。したり顔で井ノ原さんの本性について語っている人を見ると、本当に辛い。自分の好きなものが不当に醜悪な存在にされていくという経験は、何度味わっても慣れない。

 

ようやく何十年もかかって問題が表に出てきたわけだから、長年かかって築かれてきた芸能界の忖度問題とか、小児性愛問題とか(これも今回の問題に大きく絡んでいると思うんだけどなぁ)、議論すべき議題はあると思うのだが。特定のターゲットを叩いて終わりっていうのはやめてほしいなと思う。せめて、後世に実が残るような結果になってほしいと願うばかりだ。