映画っていいねえ。本っていいねえ。

映画や本の感想など。ネタバレ全開なので、ご注意ください。

2021-12-01から1ヶ月間の記事一覧

映画版『ひらいて』についての雑記。原作ファンも楽しめる作品でした!

※注意!『ひらいて』原作、映画版のネタバレがあります。 今回は映画版『ひらいて』についての備忘録にしようと思う。観賞日からかなり経ったので、少々うろ覚えなところもあるが、だからこそ書きつけて記憶しておきたい。

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当ブログを読んでいただき、ありがとうございます! まだまだ始めたばかりの未熟者ですが、あたたかく見守ってもらえると嬉しいです。

映画版『私をくいとめて』ネタバレ感想――綿矢りさ×大九明子の名タッグ再び!おひとり様女子の痛々しくも愛しい物語

※注意!映画版『私をくいとめて』のネタバレがあります。 名タッグが帰ってきた! 殻に閉じこもり、みつ子はおひとり様をエンジョイする 脳内相談役「A」という存在 みつ子は変化を恐れる Aとの別れ 最後に 名タッグが帰ってきた! 綿矢りさと大九明子が再び…

『魔法にかけられて』ネタバレ感想――おとぎばなしの王子様と現代のバツイチ弁護士。ディズニープリンセスが選んだのは?

※注意!『魔法にかけられて』のネタバレがあります。 『魔法にかけられて』の続編『Disenchanted』が2022年に配信決定とのことで、今からワクワクしている。日本公開は2008年だったので、14年ぶりかと感慨深い気分だ。 予告編に腹筋を持って行かれた ディズ…

彼にも弱い時代があった!若かりし岡田准一の姿を楽しもう!

※注意!作品のネタバレがあります。目次を見てやばいと思ったら、迷わずバックしよう! 先日の記事でも書いたが、私はV6のファンだ。 nhhntrdr.hatenablog.com 特に応援しているのが岡田准一くん。常に全力で応援していたとは言えないので(すみません、他の…

私の『SP 革命篇』を返して

今週のお題「忘れたいこと」 私は岡田准一くんのファンである。彼が関西なまりでしゃべっている頃からのファンだ。もちろんV6としての活動も応援していたし、俳優業での活躍も嬉しく思っていた。 岡田くんの代表作と言えば、『永遠の0』や『図書館戦争』シリ…

『孫子』を読むなら、元阪神監督・岡田彰布氏のコメントを解読するデイリースポーツ記者の気持ちになってみようという提案

私事だが、今年の7/10に開催された三国志学会主催の「第7回“三国志”の作り方講座」に参加した。 sangokushi.gakkaisv.org このときのテーマが三国志研究の第一人者・渡邉義浩先生による「後漢末から三国時代における教育」で、三国時代を生きた人々がどの機…

『ディア・エヴァン・ハンセン』感想7回目。シンシア・マーフィーが果たした役割は何だったのか。

※注意!映画版『ディア・エヴァン・ハンセン』のネタバレがあります。 『ディア・エヴァン・ハンセン』記事も第7回目だ。今まで色々と書いてきたが、ゾーイとコナーの母シンシアに関して、いまいち考えがまとまらずにいた。 3回目の観賞を経て、「これかも」…

【随時更新】映画版『ディア・エヴァン・ハンセン』感想記事まとめ

当ブログの『ディア・エヴァン・ハンセン』記事が増えてきたので、まとめページを作ってみた。古いものから順番に並べている。 考えがあっちへ行ったりこっちへ行ったりしている過程がまるっと残っているかと思う。これからも考えが変わることもあるかと思う…

映画版『ディア・エヴァン・ハンセン』感想6回目。リンゴが何を象徴していたのか。前回の記事を訂正しつつ、妄想してみる。

※注意!映画版『ディア・エヴァン・ハンセン』のネタバレがあります。 ようやく『ディア・エヴァン・ハンセン』3回目の観賞ができた。相変わらず「Waving Through a Window」のイントロが聞こえた時点で泣き、「You Will Be Found」でズビズビ鼻を啜り、「Wo…

『ヒカルの碁』ネタバレ感想――少年は成長し、やがて親殺しを果たす

※注意!ほったゆみ、小畑健『ヒカルの碁』のネタバレがあります。 今年で『ヒカルの碁』20周年だそうで、うわぁ、もうそんなに経つのか、早いなぁ、私も年を取るわけだ、と思った次第である。 かつて囲碁ブームを巻き起こしたこの作品。これをきっかけに囲碁…

『モアナと伝説の海』ネタバレ感想――死者をメンターにして、彼女は旅に出る

※注意!『モアナと伝説の海』『シャーロットのおくりもの』のネタバレがあります。 前回の記事では「感動で泣きすぎて、むしろ命の危険を感じる作品」として『アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜』について取り上げた。 nhhntrdr.hatenablog.com 「感…

『アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜』ネタバレ感想――タイムトラベルができたからこそ彼は時間の大切さを知った

※注意!『アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜』のネタバレがあります。 涙活という言葉が流行ったことがあったなぁとふと思い出す。 今でも私は映画で涙活してはスッキリすることが多い。もともと感動しやすい人間なので、ちょっとしたことですぐ涙ド…

『アンナと王様』ネタバレ感想――知性と知性のぶつかり合いが、愛へと変わる

※注意!『アンナと王様』『王様と私』『アンナとシャム王』アニメ版『王様と私』のネタバレがあります。 昔、「『アンナと王様』が好きです」と言ったところ、相手から「あんな映画はダメだ。『王様と私』を観なさい」と言われた。『王様と私』も観た上で、…

『サーミの血』ネタバレ感想――自己実現は喜びばかりではない。罪悪感に囚われた少女の物語

※注意!『サーミの血』『アナと雪の女王2』のネタバレがあります。 Amazonプライムビデオの「見放題が終了間近」のカテゴリにあったので、なんとなくのノリで観賞した。アマプラのあらすじを見て、「なるほど。旧態依然とした生まれ故郷が嫌になっていたとこ…

「主人公が成長しない作品――窓辺系」に対する雑感。三宅隆太『スクリプトドクターの脚本教室・初級篇』を読みつつ。

※注意!映画版『ディア・エヴァン・ハンセン』のネタバレがあります。 映画や小説をはじめとするストーリーもののレビューに対して、ちょくちょく「主人公の成長が見られない」という指摘を見かける。かく言う私も主人公の成長が感じられないと、割とモヤモ…

本や映画を紹介しつつ、私の三国志遍歴を辿ってみる

突然だが、三国志が好きだ。ガチ勢と名乗るのは憚られるが、赤壁や官渡に行ったことがあるレベルにはファンである。 ファーストコンタクト そもそもの出会いは高校生のとき。その頃の私は『彼氏彼女の事情』を読んでいた。手元にないので確かなことが言えな…

映画版『ディア・エヴァン・ハンセン』感想外伝。ビジネス垢とのDMを通じて「他者との対話」について考えてみた。

今回はそこまで映画本編には関係のない話なので「外伝」とさせていただいた。今までの『ディア・エヴァン・ハンセン』記事の内容を踏まえつつ、つらつらと述べてみたい。 ちなみにかなり性格の悪い内容なので、ご注意願いたい。

映画版『ディア・エヴァン・ハンセン』感想5回目。「禁断の果実」リンゴを中心に妄想してみる。

※注意!映画版『ディア・エヴァン・ハンセン』『アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング』のネタバレがあります。 懲りもせず、『ディア・エヴァン・ハンセン』記事である。もし過去記事をすべて読んでくれた方がいるとしたら、私は地面に額を擦り…

『僕たちの嘘と真実 Documentary of 欅坂46』ネタバレ感想――この映画は無力感に立ち向かった少女たちの物語だ

※注意!『僕たちの嘘と真実 Documentary of 欅坂46』のネタバレがあります。 今回は、欅坂46のドキュメンタリー映画『僕たちの嘘と真実 Documentary of 欅坂46』についての感想である。 本文に入る前に、まず私の欅坂46(櫻坂46)に対するスタンスを説明させ…

映画版『ディア・エヴァン・ハンセン』感想4回目。コナーを自殺に追いやったのは何だったのか。

※注意!映画版『ディア・エヴァン・ハンセン』『アナと雪の女王』『アナと雪の女王2』『JOKER』のネタバレがあります。 今回は、前回の記事で取り上げきれなかったコナーの自殺について考えてみようと思う。 nhhntrdr.hatenablog.com

『映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』ネタバレ感想――世界は残酷で、私たちの願いなんて聞いてくれやしない。でも、希望はきっとある。

※注意!『映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』『「鬼滅の刃」無限列車編』のネタバレがあります。 『TVアニメ「鬼滅の刃」無限列車編』が最終回を迎えたこともあり、LiSAの「炎」をリピートしていた。 「願い」は無力だ 油断できない「逆詐欺映…

映画版『ディア・エヴァン・ハンセン』感想3回目。エヴァンが「ブレーキを踏むことを学んだ」のは何故か?

※注意!映画版『ディア・エヴァン・ハンセン』のネタバレがあります。 ※12/19 タイトル変更しました。 『ディア・エヴァン・ハンセン』感想3回目である。 記事を公開した直後から「あ、やべ。これ書き忘れた」「なんかわからんが、新しい考えが浮かんできた…

映画版『ディア・エヴァン・ハンセン』感想2回目。「自分さがし」は身が引き裂かれるほどに辛く苦しいもの。それでも、私たちは本当の自分との対峙を続けなければならない。

※注意!『ディア・エヴァン・ハンセン』のネタバレがあります。 『ディア・エヴァン・ハンセン』2回目の観賞を終えた。前回は少し消化不良に感じたのだが、今回はただただ心が洗われる思いをした。モヤモヤしていた部分がストンと腹に落ちたのだ。 前回の記…