素人が無責任に語る物語論
今月は『絶対BLになる世界VS絶対BLになりたくない男』(以下『絶対BL』)の単行本4巻とドラマCD4巻の発売が重なり、ファンとしては非常に有り難い月だった。くらげバンチでの連載は最近だと2週間に一度かそれ以上に期間を置いていたりするので、久しぶりの燃…
※注意!『戦場のメリークリスマス』『影の獄にて』『絞死刑』のネタバレがあります。 個人的には『戦メリ』は群像劇だと思うし、セリアズ、ロレンス、ヨノイ、ハラのそれぞれが主人公なのだと考えている。ただ、その中でもセリアズを軸にして物語を見てみた…
※注意!『タクシー運転手 ~約束は海を越えて~』『モアナと伝説の海』のネタバレがあります。 『殻を破る』=変革する主人公たち 変革した実例 『タクシー運転手 ~約束は海を越えて~』 『モアナと伝説の海』 象徴的な死 『殻を破る』=変革する主人公たち…
物語は大きく「男性的なストーリー」と「女性的なストーリー」の2種類に分かれるらしい。これは主人公が男性か女性かという違いではない。男性的なストーリーというのは「ヒーローの旅」であり、女性的なストーリーとは「ヴァージンの自己実現」であるとキ…
※注意!映画版『ディア・エヴァン・ハンセン』のネタバレがあります。 『ディア・エヴァン・ハンセン』記事も第7回目だ。今まで色々と書いてきたが、ゾーイとコナーの母シンシアに関して、いまいち考えがまとまらずにいた。 3回目の観賞を経て、「これかも」…
※注意!映画版『ディア・エヴァン・ハンセン』のネタバレがあります。 映画や小説をはじめとするストーリーもののレビューに対して、ちょくちょく「主人公の成長が見られない」という指摘を見かける。かく言う私も主人公の成長が感じられないと、割とモヤモ…