映画っていいねえ。本っていいねえ。

映画や本の感想など。ネタバレ全開なので、ご注意ください。

『おっさんずラブ-リターンズ-』に関してとりとめもなく感想を言いたいだけの記事

※当ブログは広告を掲載しています。

※注意!『おっさんずラブ』シリーズ作品のネタバレがあります。

※特に作品についての説明はしません。『おっさんずラブ』を知らない方には不親切な内容になっております。

 

 

www.tv-asahi.co.jp

 

 

『おっさんずラブ-リターンズ-』が面白い。連ドラ第1シリーズにもかつてハマっていたのだが、『リターンズ』はまた違った面白さがあるのが良い!第1シリーズは「春田と牧がくっつくのか、くっつかないのか!?」とハラハラしたわけだけれど、『リターンズ』は「春田と牧はどういう形の家庭を築いていくのか」という点で興味深く感じる。

とにかく、前作でハラハラさせられた分、今作の二人の仲が安定しているのが本当にありがたい。てか、春田があそこまで牧にベタ惚れなのが、牧好きとしては本当に嬉しいです。前作の第2話の牧を見て、「この子には幸せになってもらいたい!」と思ったりしたものだから、ここまで彼が春田に愛されているのを見られるなんてねぇ…(目頭を押さえる)。

牧凌太氏、相変わらず悩みをため込む気質は続いているけれど、それでも要所要所で春田に甘えられるようになったところに、安心感を感じる。今回(第5話)でも指輪を無くしたことを春田に言えずに一人で思い悩んでいたわけだけど、それを次週以降に持ち越さないなんて!あの牧が!成長したもんだ!もちろん、それも春田からの愛を日常的に受けることで精神的な土台がしっかりしてきたこともあるのだろう。鈍感さや無神経さで牧を悩ませたりもするけれど、やっぱり牧にははるたんしかいないのだと私、確信しました。

 

今回は蝶子さんが悩める面々を支えているのも良い。いきなりだが、私は蝶子さんが好きだ。結婚して以降、夫に浮気される女性を見ると、応援せずにはいられないタイプになってしまったため、前作で蝶子さんが黒澤部長に離婚を切り出されたシーンでは、本当にオロオロした。だからこそ、マロとの恋愛の兆しが芽生えたときにはホッとしたものだった。もちろん、人の悩み・苦しみのすべてが恋愛で解決できるわけではない。ただ、誰かから愛されることが精神的な安定へと繋がることだってあるわけで(まさに今作の牧がこのケースに当たる)。マロという精神的な安全地帯があることで、蝶子さんのもともと持っていた強さに、さらに広がりが出た。その強さをもって、悩みにくれる和泉さんや菊さまにそっと寄り添っているところが、何とも言えず良い。

 

そして、和泉さんと菊さまである。この二人、どうなるんでしょうね!?特に私は菊さまが今後どうなるのかが気になって気になって仕方ない。

第1話では「このおにぎり屋の兄ちゃん、胡散臭いな~。俺様系攻めっぽいスメルを感じる!」と思っていたのだが、まさか報われない片思いに苦しんでいるキャラだったとは!第4話・第5話で私の中の菊さまへの好感度が爆上がり中だ。何というか、第1シリーズで牧に感じていた「この人には幸せになってほしい!」という気持ちを、菊さまにも抱いてしまう。とはいえ、和泉さんのはるたんへの気持ちに関しても、不幸な結果に繋がってほしくないという思いもある(第4話以降での、春田と一緒にいるときのいずぽやっぷりが可愛くて可愛くて仕方がないのだ)。もちろん、春田と牧の仲は揺らがずにいてほしい。けれど、春田といることで幸せを感じているっぽい和泉さんにも、何かしらの幸せな結末がほしい。それが菊さまと結ばれることなのか、それとも他の形の幸せがあるのかは、何とも想像がつかないけれど。

 

そう考えているときに気になってくるのが、武川さんが提示した「おむつパートナー」および春田が提案した「おむつ同盟」という概念である。もともと『リターンズ』では春田と牧が法的根拠のない「ふうふ」として歩み出すところから物語が始まっている。法的に認められていないからこそ、春田は「家族とは何なのか」を考えるようになったわけだ。そこに、同じく法的根拠のない「姑」の黒澤部長も加わってくる。第5話で、実は黒澤部長がこれからの生き方に悩んでいることが明かされたわけだが、最終的には黒澤部長も「春田・牧」家の一員になってくるのではなかろうか。

何を以て「ふうふ」や家族と言えるのか。法的根拠がなければ、家族とは言えないのか。無論、これは反語表現であり、『リターンズ』のラストでは法を超越した形の家族を見せてくれるのではないかと期待している。そのとき、その家族を表す言葉が「おむつ同盟」なのだろうと思う。

となると、おむつ同盟には春田、牧、黒澤部長だけでなく、武川さんやちず、蝶子・マロ夫妻、鉄平・マイマイ夫妻も加わるのではなかろうか。そんなことを考えるくらい、今回の『リターンズ』から漂ってくる優しさには深さと広さを感じる。そして、現時点では切ない恋を体現している和泉さんと菊さまが、どのように春田たちのおむつ同盟に包含されていくのかも気になるわけで。

 

色々述べてきたが、結局は登場人物全員が幸せになってくれたら、それでOKです。スタッフさん、どうか誰一人不幸せな人を出さず、幸せな結末に持って行ってください。楽しみにしてます!

 

 

 

 

 

 

※この記事は、全文無料公開です。ここから先には文章はありません。「投げ銭をしてもいいよ」という方は、「記事を購入」のボタンから投げ銭お願いします。今後の記事作成の励みになります。

 

この続きはcodocで購入