映画っていいねえ。本っていいねえ。

映画や本の感想など。ネタバレ全開なので、ご注意ください。

憎悪の再生産は嫌いだ(ジャニーズ叩きが辛いという話・その二)

nhhntrdr.hatenablog.com 前回、井ノ原さん叩きに対する嘆きを記事に綴ったのだが、あれから状況は悪化しているように感じる。井ノ原さんの人格を否定するようなネットニュースまで出てきて、ファンとしては辛いし頭が痛い。先に述べたことと重複するが、罪…

最近のジャニーズ叩きの風潮が辛いという話

過去にも書いたけれど、私は所謂ジャニオタというやつで、特にV6は長いこと応援し続けてきた。もちろん、井ノ原快彦さんのことも大好きだ。 10月2日のジャニーズ会見から数日経ったが、井ノ原さんへの批判が目立ってきたなという感じがある。主に見かけるの…

近況報告(2023/9/30)

今月中旬からコロナにかかっていました。来月にワクチンを打つ予約を取ったばかりのタイミングで、まったくもって間が悪いというしかありません。トホホ。あと一ヶ月早くワクチン打てたらなぁ…。 今は主な症状も落ち着いてきたものの、喉のイガイガが治まら…

戦メリ原作者L・ヴァン・デル・ポストの『新月の夜(The Night Of The New Moon)』を読む【3】

※注意!The Night Of The New Moon『新月の夜』『影の獄にて』『戦場のメリークリスマス』のネタバレがあります。 ※前回の記事はこちら nhhntrdr.hatenablog.com The Night Of The New Moon『新月の夜』感想③ 『新月の夜』から見えてくる『戦場のメリークリ…

戦メリ原作者L・ヴァン・デル・ポストの『新月の夜(The Night Of The New Moon)』を読む【2】

※注意!The Night Of The New Moon『新月の夜』『影の獄にて』『戦場のメリークリスマス』のネタバレがあります。 ※前回の記事はこちら nhhntrdr.hatenablog.com The Night Of The New Moon『新月の夜』感想② 『新月の夜』から見えてくる『戦場のメリークリ…

「クローズアップ現代」ジャニーズ性加害の特集を見た

「クローズアップ現代」9/11放送分「"ジャニーズ性加害"とメディア 被害にどう向き合うのか」を視聴した。 ※NHK+にて、9/18(月)午後7:57まで視聴可。 私はいわゆる「ジャニオタ」の一人だ(これを書いている今もなおジャニオタである)。そのジャニオタ…

戦メリ原作者L・ヴァン・デル・ポストの『新月の夜(The Night Of The New Moon)』を読む【1】

※注意!The Night Of The New Moon『新月の夜』『影の獄にて』『戦場のメリークリスマス』『絞死刑』のネタバレがあります。 過去に『戦場のメリークリスマス』や原作『影の獄にて』についての記事を書いてきたのだが、特に最初の記事を書くにあたっては河合…

『絶対BLになる世界VS絶対BLになりたくない男』におけるほっこり系の友情について

今月は『絶対BLになる世界VS絶対BLになりたくない男』(以下『絶対BL』)の単行本4巻とドラマCD4巻の発売が重なり、ファンとしては非常に有り難い月だった。くらげバンチでの連載は最近だと2週間に一度かそれ以上に期間を置いていたりするので、久しぶりの燃…

『アナウンサーたちの戦争』が素晴らしかったので、手短に感想を書きたい

※注意!『アナウンサーたちの戦争』のネタバレがあります。 8月14日にNHKで放送された『アナウンサーたちの戦争』というドラマが物凄く良かった。私はNHK+で遅れて見たのだが、これはきちんと放送日にリアルタイムで観るべきだったと後悔している。 あらす…

ショッキングな映画を観たとき、上手く気持ちを切り替える方法はないものか

映画観賞において感情を動かされるというのは大事なことだと思う。ハッピーになる、泣けるというポジティブなものだけでなく、悲しくなる、怒りを覚える、絶望を感じる等々、ネガティブな感情の動きだって、映画観賞の醍醐味だろう。2時間も観て何も感じず、…

映画版『美しい星』感想(ネタバレあり)

※注意!映画版『美しい星』のネタバレがあります。 三島由紀夫の同名小説を原作とした作品。あらすじは以下の通り。 “当たらない”お天気キャスターの父・重一郎、野心溢れるフリーターの息子・一雄、美人すぎて周囲から浮いている女子大生の娘・暁子、心の空…

よしながふみ『愛すべき娘たち』感想(ネタバレあり)

※注意!『愛すべき娘たち』のネタバレがあります。 『きのう何食べた?』『大奥』のよしながふみによる連作短篇集。全5話で構成されており、すべてのエピソードにて多少いびつな生き方をしている女性が――さらに言うと、何らかの形で背後に親の気配が感じられ…

映画版『メタモルフォーゼの縁側』感想(ネタバレあり)

※注意!映画版『メタモルフォーゼの縁側』のネタバレがあります。 あらすじ 優しさにあふれた作品 安易に泣かせません! あらすじ 毎晩こっそりBL漫画を楽しんでいる17歳の女子高生・うららと、夫に先立たれ孤独に暮らす75歳の老婦人・雪。ある日、うららが…

『西部戦線異状なし(1930年版)』感想(ネタバレあり)

※注意!『西部戦線異状なし(1930年版)』のネタバレがあります。 あらすじ 戦闘シーンの迫力 コメディリリーフ的なキャラクター 侵されていく人間性 希望が叩き潰される 最後に あらすじ 欧州大戦に於て西部戦線の戦いたけなわなる頃。ドイツのある町の学校…

最近観た映画についての軽めの感想(2023/07/10 『三島由紀夫vs東大全共闘』『アビゲイル・ハーム』『アラビアのロレンス』)

※注意!『三島由紀夫vs東大全共闘』『アビゲイル・ハーム』『アラビアのロレンス』のネタバレがあります。 『三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実』 『アビゲイル・ハーム』 『アラビアのロレンス』 『三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実』 がっつり感想…

はてなブログにて記事の有料販売機能が実装された件

先日から、はてなブログにて記事の有料販売ができるようになりました。当ブログでは2023年7月4日時点では、ほぼ全ての記事を全文無料公開としています。購入ボタンを設置している記事もありますが、あくまでも「投げ銭」用なので、今まで通り無料で全文お読…

30万円を使って大塚国際美術館に一週間籠もりたい

今週のお題「30万円あったら」 30万円分自由に使えるのなら、私は大塚国際美術館に行きたい。徳島県にある日本最大級のあの美術館である。過去に米津玄師さんが紅白に出場した時には大塚国際美術館美から中継をしていたので、知っている方も多いと思う。 公…

『熱血最強ゴウザウラー』を見て、小学生の頃に感じた巨大ロボットへの憧れを思い出した

※注意!『熱血最強ゴウザウラー』のネタバレがあります。 ふと、エルドランシリーズの作品を観たくなって、アマプラの中の有料チャンネルに加入した。そして『熱血最強ゴウザウラー』を観て、タイトル通り血が熱く滾った。 この作品を初めて観たのはリアルタ…

最近観た映画についての雑感(2023/6/21 『ザリガニの鳴くところ』『トガニ 幼き瞳の告発』『ケロッグ博士』)

突然で申し訳ないが、現在肩が痛くて仕方がない。2ヶ月前ぐらいからだろうか。肩甲骨の辺りにゴリゴリした凝りが生じてきた。肩こりになるのは之が初めてではない。ただ、いつもなら上半身のストレッチを続けたら治っていたのだが、何故だか今回は治まってく…

『戦場のメリークリスマス』感想記事リンク集

以前は「大島作品の感想記事リンク集」として他の作品の感想記事と共にまとめていたのですが、『戦メリ』の感想や関連記事が増えたので独立させました。 感想記事 番外編:ヴァン・デル・ポスト著『新月の夜』感想 関連書籍について 軽く『戦メリ』に触れて…

江平洋巳『恋ひうた~和泉式部異聞~』感想。女の業を背負って生きる和泉式部の姿が切なくも清々しい作品

※注意!『恋ひうた~和泉式部異聞~』のネタバレがあります。 高校生の頃、どうしようもなく古文が苦手で、苦手意識を払拭できないまま大学入試に挑んだ結果、センター試験の国語でひっどい点数(自己採点しながら血の気が下がっていく思いがした)を取った…

セリアズの物語として『戦場のメリークリスマス』を見てみたい

※注意!『戦場のメリークリスマス』『影の獄にて』『絞死刑』のネタバレがあります。 個人的には『戦メリ』は群像劇だと思うし、セリアズ、ロレンス、ヨノイ、ハラのそれぞれが主人公なのだと考えている。ただ、その中でもセリアズを軸にして物語を見てみた…

毎回フローラと結婚しているのは私です

『ドラゴンクエスト5』の話をしたい。プレイしたことがない人でも、ドラクエ5の嫁論争については知っている方が結構いるのではないだろうか。いわゆるビアンカと結婚するか、フローラと結婚するか、というやつである(DS版以降、新たな結婚相手の候補デボラ…

大島渚監督作品『絞死刑』感想(ネタバレあり)

※注意!『絞死刑』のネタバレがあります。 ※人名は全て敬称略としております。 大島渚監督作品。1968年公開。 主人公Rのモデルは、実在の死刑囚・李珍宇(り・ちんう、イ・チヌ)。女子高生が殺された小松川事件の犯人として、1962年に死刑を執行された。 ja…

『ライフイズストレンジ』(LISシリーズ第一作目)ネタバレ感想③(エピソード5)

※注意!『ライフイズストレンジ』の(エンディングも含め)ネタバレがあります。 前回の記事はこちら。 nhhntrdr.hatenablog.com 各エピソードの感想 エピソード5「偏光」 マックスがジェファソンの手に落ちたところから始まる最終話。とにかく危機的な状況…

『ライフイズストレンジ』(LISシリーズ第一作目)ネタバレ感想②(エピソード3、4)

※注意!『ライフイズストレンジ』の(重要な部分を含め)ネタバレがあります。 前回の記事はこちら。 nhhntrdr.hatenablog.com 各エピソードの感想 エピソード3「カオス」 マックスが腹を据えたことで、スリルの度合いも格段に高まってくる。エピソード1、2…

『無理心中 日本の夏』の田村正和が好きだと言いたいだけの記事

現在、国立映画アーカイブで大島渚展が開催中だ。それに伴い、大島監督の作品の上映会も行われている。 ※2023年7月現在、上映会は終了しています。展示会は8月6日まで。 ※展示会も終了しました(2023年8月23日追記) www.nfaj.go.jp というわけで私も『無理…

『ライフイズストレンジ』(LISシリーズ第一作目)ネタバレ感想①(エピソード1、2)

※注意!『ライフイズストレンジ』の(重要な部分も含め)ネタバレがあります。 アドベンチャーゲーム『ライフイズストレンジ』を久しぶりにプレイした。初代こそ至高と言われるだけあって、やっぱり面白い。謎に満ちたストーリーは勿論、主人公マックスの「…

主人公の変革の瞬間を描いた映画のシーンについて考えてみる

※注意!『タクシー運転手 ~約束は海を越えて~』『モアナと伝説の海』のネタバレがあります。 『殻を破る』=変革する主人公たち 変革した実例 『タクシー運転手 ~約束は海を越えて~』 『モアナと伝説の海』 象徴的な死 『殻を破る』=変革する主人公たち…

ChatGPTを使いこなせないおバカが一人

今話題のChatGPTに手を出してみた。すんげー便利だという話を聞くが、同時にしれっと嘘も言ったりもするという話も聞こえてくる。 まあ、百聞は一見にしかず。実際使ってみようということで、私はこのブログの記事を書くためのガイド役をChatGPT君に任せよう…